―料理人を目指したキッカケ
実家が飲食店を経営していた
人に必要とされる人間になりたかったから

CHEF’Sシェフインタビュー
■五十嵐美幸/『中国料理 美虎』オーナーシェフ
- #首都圏
- #中国料理
プロフィール
1974年8月29日東京都東村山に生まれる。小学生の頃から、父親が営む飲食店の手伝いを始め、1988年初めて厨房に入る。1990年東京都立農業高校食品製造科に入学。1993年高校卒業後、正式に厨房に入る。1997年フジテレビ『料理の鉄人』当時最年少挑戦者として出演。一躍「中華料理界の女傑」と注目を集める。2008年実家の中国料理店(世田谷区 広味坊)から独立。中国料理美虎開業。2014年プライベートでは12月末に男児を出産。翌1月には復帰し、精力的に活動を再開。
現在は中国料理美虎(みゆ)(東京都渋谷区西原)を経営。あらゆる中国料理の技法を習得した五十嵐が、広東・四川・上海・北京料理などの枠を超えて日本人の考える 日本の中国料理を生み出しています。
- シェフインタビュー
- インタビュアー紹介・レポート
- お店を代表する3品
シェフインタビュー
Episode-1
Episode-2
―数ある料理ジャンルの中から、このジャンルを選んだ理由
たまたま家が中華料理屋さんだった
技法や、歴史の深さが勉強してもしきれないところ
Episode-3
―料理人として忘れないようにしている心構え
食材を1番に大切に扱うこと
食材とお客様を繋ぐ仕事が私たち料理人であるということ
Episode-4
―影響を受けたココロに残る料理
子どもの頃に通った町の中華料理屋さん
中華料理が“美しい”と感じられたお店
Episode-5
―影響を受けた人
町の中華料理屋さんの店主
料理人というものはどういうものであるかということを教えていただいた
Episode-6
―過去に「もうダメだ!」と思うような試練
年がら年中あった
体力と精神の両方の限界が重なった時が1番辛かった
Episode-7
―今のご自身を作り上げた原動力
悔しい思いを経験したからこそ、女性が楽しく料理業界でやっていける姿を伝えたいという想い
Episode-8
―向上心を持続させるためにしていること
小さな目標から大きな目標まで常に作ること
毎年100個の目標を書いている
Episode-9
―師匠や先輩から学んだ最も大切なこと
自分が病んでいると、食材も悪くなってしまう
私自信が幸せになること
Episode-10
―料理界で女性であることが良かった点、大変だったこと
女性だからこそ出来ることを見つけられたこと
女性ならではの気持ちのコントロールが1番難しかった
Episode-11
―料理づくりのインスピレーションを感じるコトやモノ
目的(食べる人)→食材の季節感→技法の順で作り上げていく。
まず何を求められているかを1番に考える
Episode-12
―自分の専門分野以外の味を勉強する必要があるか
勉強は必ず必要
日本は世界各国の料理を高いレベルで勉強できる
Episode-13
―料理でこだわっていること
食材を調味料に代えて、カラダに優しい料理
油、砂糖、化学調味料の3つをあまり使わない
Episode-14
―調理器具でこだわっていること
調理器具を大切にすることと、整理整頓、衛生が大事
Episode-15
―自分がイメージした料理を一皿にするまでの試行錯誤
自分が心に描いているものを作り上げるまでは絶対に諦めない
Episode-16
―プロの料理人にとってレシピの存在とその価値とは
レシピはあってないような存在
人によって同じものが出来るとは思わないので
Episode-17
―独立を決めたキッカケ
私が目指す中華料理を作りたかった
Episode-18
―経営者五十嵐美幸の理念とは
人が幸せになってもらえる料理を作ること
Episode-19
―最高のおもてなしとは
頑張って楽しんでいる姿を見てもらうこと
その人の生き様とか考え方とかがお皿に出るから
Episode-20
―スタッフとのコミュニケーションで意識していること
一番は信頼関係
お互いに相乗効果をもたらす存在でいたい
Episode-21
―すぐに辞めて行ってしまう人に共通していること
待つことができず、すぐ結果を求めてしまうこと
修行は料理を勉強するところではありません
Episode-22
―若い料理人に求めるもの
元気いっぱいに夢をしっかり持ってもらいたい
Episode-23
―結婚や出産を経験した中で料理人であるがゆえに大変だったこと
出産後2日で退院し、予定していたお節作りの仕事をやり切った
溢れ出る母性を感じながら、仕事とも格闘する中、周囲へ協力を願ったり考え方の変化がおきた
Episode-24
―“料理の鉄人”に最年少挑戦者として出場した時の気持ち
ただただ我武者羅にやった
人生の1つの大事なイベント
Episode-25
―女性が料理業界で勝ち抜くためには必要なこと
女性だからこそできるものを見つけていくこと
男性の生き方をまねる必要はありません
Episode-26
―料理人人生で一番感謝していること
料理を作らせてもらえていること、私を活かしてくれていること
Episode-27
―料理人を目指す女性へのメッセージ
女性が輝ける場所の1つとして夢と希望をもって、諦めないでいてほしい
相談できる人を作ること
Episode-28
―料理人人生における最終的な目標とは
介護食や病院食など、命と直結する食の仕事がした
Episode-29
―ズバリ!一流の料理人とは
続けていくことが出来る人
Episode-30
―コロナによって気づかされたこととは
「耐える」、そしてどう肥やしにしていくか
色んな事に向き合えるチャンスだと思った
Episode-31
ー学生からの質問
インタビュアー紹介・レポート
インタビュアー
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武蔵野調理師専門学校
高度調理経営科 2年
主濱 七海さん
レポート
同じ女性として共感できる部分が多く、モチベーションもとても上がりました。
一流の料理人として、また女性としてのお話も聞けて、私もこれから長い時間をかけ経験を積んで行きたいと思いました。食材を調味料に代えるということでしたが、実際に試食させて頂き、旨味はもちろん五十嵐シェフの人柄が本当に出ているなと思いました。特に四川の麻婆は苦手意識がありましたが、初めて旨味を感じました。辛すぎなくて肉やトマトの旨味が感じられ、本当に美味しかったです。優しい味が人柄からこんなにも出るんだと感動しました。油揚げ焼売や、梨の酢豚も、今まで食べたことのなかったアイデアの料理、味で食べていて美味しいという感情だけでなく、とても幸せになりました。私もこのように人にを喜ばせることができるように、努力していきます。本当にありがとうございました。
お店を代表する3品
厨房での五十嵐美幸シェフの姿をお楽しみください。
油揚げシューマイ
油揚げを皮代わりにしたオリジナルシュウマイ
1.シュウマイの皮だとベチャっとするので、ジューシーに仕上げられる
2.うま味を逃がさないよう丈夫であること
この2点を油揚げはクリアできました。
梨巻き酢豚
季節感を出せるように梨を豚バラで巻いて酢豚仕立てにしました。
トマト麻婆
お豆腐の代わりにトマトを使用し、トマトの酸味と辛味が合わさった一品です。